バックパックキャンプのマット・コット

バックパックキャンプ
スポンサーリンク

マットとは

 キャンプで睡眠を取るために必要なものは何だと思いますか?

 もちろん寝袋は必要です。ただ、そのほかに「マット」(もしくはそれに類するもの)が必要です。キャンプ場の地面は小石があったりして結構ゴツゴツしています。そこに(薄いテントの底部分はありますが)寝袋だけで寝ようとすると、痛いし不快で寝られません。その地面の状態を緩和させるものがマットです。他にも、冬であれば地面からの冷気を防ぐという役目もあります。

 そういうわけで、キャンプにおいては、寝袋とともにマットも必須であると言えます。

最初に購入するマット

  最初は値段の安い銀マットを購入することが多いのではないでしょうか。

 上の写真のようなマットですね。私は、寝袋と一緒にアウトドア用品の店でマットを買いました。私のマットは、THERMARESTのマットで、値段は5000円程度だったと思います。いろいろなメーカーから似たようなマットが販売されていますが、どれも値段は数千円程度で比較的安いです。

 折りたたむとこんな感じです。

 THERMARESTのマットのカタログスペックは、以下のとおりです。

THERMARESTのマットのスペック
【サイズ】長さ183×幅51x高さ2cm
【収納サイズ】51×15×13cm
【重量】410g

 軽いし、収納サイズも徒歩や電車でバックパックキャンプに行く場合においても妥協範囲内です。

まずはマットを使ってみる

 キャンプ道具は自分で使ってみないと合う合わないはわかりません。とりあえず、キャンプに行って銀マットを使って寝てみましょう。

 どうでしたか? 気持ちよく寝られましたか?

 実は、私の場合は、気持ちよく寝るというわけにはいきませんでした。もちろん銀マットが悪いわけではありません。ただ、銀マットで寝るには私の体がいろいろと間に合ってないということです。銀マットを引けば地面の状態を緩和させるとはいっても、当然のことながら、フカフカというわけにはいきません。私は腰痛を抱えていて、硬いところに寝るとダイレクトに腰に負担がかかり痛みます。そういうわけで、よく寝られませんでした。

 もっとフカフカになるマットを探さないといけないと感じました。

マットの種類

 ところで、マットの種類には以下のようなものがあります。なお、分類やコメントは私の主観によるものです。

ウレタンマット

  1. 安い、軽い、使い勝手がいい。
  2. 少しかさばる。
  3. 寝心地は私にとっては十分とは言えない。

エアマット

  1. 空気を入れて使う。安い、軽い、コンパクト(らしい)。
  2. 穴が空くと空気が漏れて使い物にならない。
  3. 断熱性にやや難あり(らしい)。冬は厳しいか?
  4. 空気の出し入れが面倒そう。
  5. 寝心地はおそらくプールや海水浴の際に浮き輪や空気マットに寝ているような状態であろう。とすると、やや安定性に欠けるのではないか?

インフレータブルマット

  1. ウレタンマットとエアマットのハイブリット。
  2. 断熱性も安定性も良い(らしい)。
  3. やや高い。
  4. ハイブリットである以上、かさばるし重いのであろう。
  5. エアマットと同様、空気の出し入れが面倒そう。穴が空くと使い物にならない。

検討

 現状、私がマットに一番に求めている機能は、快適性です。となるとインフレータブルマットで探すしかないのですが、インフレータブルマットは使い勝手が面倒そうだし重量・容量が大きそうです。そして、どうせ大きいのならば、いっその事ベッドをキャンプに持っていければいいのにな、キャンプ用の簡易ベッドなんてあるのだろうか、などとつらつらと考えておりました。

コットという選択

 そして、キャンプ用の簡易ベッドはあるのです。それがコットです。みんな考えることは一緒ですね。

 私は、チェアを見ようと Helinox のカタログを見ていたのですが、すると「アウトドア用簡易ベッド」ということでコットが各種紹介されていました。私はキャンプ用の簡易ベッドというものがあるんだと喜び勇んでカタログスペックを確認しました。一番軽いものは・・・Helinoxならライトコットというものか。カタログスペックは、

Helinoxのライトコットのスペック
【サイズ】長さ185x幅60x高さ13cm
【収納サイズ】53x13x13cm
【重量】1.2kg(1.26kg)

 参考のために、THERMARESTのマットのカタログスペックを再掲します。

THERMARESTのマットのスペック
【サイズ】長さ183×幅51x高さ2cm
【収納サイズ】51×15×13cm
【重量】410g

 こうして見比べると、収納サイズはほぼ同じ。使用する際のサイズはHelinoxのライトコットの方が10cmほど幅が広い。重量は、Helinoxのライトコットの方が 850g 重い

 バックパックキャンプにおいては、そもそも収納サイズがほぼ同じということは荷物が大きくならないということなので大きなメリットだ、睡眠時の快適性のためには850gの重量増加は止むを得ない、Helinoxのライトコットが欲しい・・・。しかし、価格が税抜きで29,000円。コットが私に合うかどうかを試すために支払う費用としては少し高いな・・・。

 などと考えつつ、Helinox だからパチモンがあるはずだ、と探してみたところ、ありました。DESERT WALKERのコットです。カタログスペックを記載します。

DESERT WALKERのコットのスペック
【サイズ】長さ185x幅60x高さ15cm
【収納サイズ】53×12(直径)cm
【重量】1.3kg

 Helinoxのライトコットとほぼ同じです。しかも、Amazonにおける価格は9,200円。Amazonのコメントをざっと見ても悪くなさそうです。私は早速、ポチりました。

DESERT WALKER のコット

 DESERT WALKERのコットの写真です。

 収納すると以下のような感じです。比較のために、THERMARESTのマットを置いています。

 DESERT WALKERのコットの方が小さいです。重さはコットの方が重いはずですがあまり感じません。むしろ、コットの方が小さくコンパクトにまとまっていて放置しても広がらないため、持ち運びは楽に感じます。

 以下はコットのパーツの写真です。足の部分は手を離すと広がるので、100円ショップで購入した弁当箱用のバンドで軽く固定しています。

DESERT WALKERのコットのメリット

 DESERT WALKERのコットを実際に使用してみた感想です。まずはメリットから。

持ち運びは楽に感じる

 銀マットより重いはずですが、コットの方が小さくコンパクトにまとまっていて放置しても広がらないために、持ち運びは楽に感じます

組み立ても簡単

 組み立ても簡単です。

 ただ、慣れないと、足の取り付けが固くて大変に感じるかもしれませんが、2回目以降はどうということはありません。

地面の凸凹が全く気にならない

 コット全般に言えることですが、地面から浮いているので、地面の凸凹が全く気になりません。そのため、腰への負担もかなり軽減され、腰痛持ちには神のようなギアです。

片付けもとくに問題なし

 片付けもとくに大変ではありません。

 サイドのポールを抜くときに、ポールの結合が外れて抜きにくいという意見も見かけましたが、私としては特段の不便は感じませんでした。

DESERT WALKERのコットのデメリット

 メリットについては、想定どおりのメリットを享受できました。

 一方のデメリットですが、

脚部分に斜めから力をかけると簡単に外れる

 これについては、Amazon のコメントでも見かけました。コットに乗ろうとコットに手で体重をかけた際に、足の部分に斜めに力がかかると結構簡単に足が外れます。文章で書いてもわかりにくいので、図を載せます(それでもわかりにくいかもしれませんが)。コットを横から見た図です。

 今は、急がずに慎重に体重をかけてコットに乗るようにしています。コットに乗った後も無造作な体重移動はしないようにしています。これは、それなりに気をつかうので疲れますHelinox のライトコットではこの点がどうなっているのかはわかりません。

幅60cmは少し狭い

 地面とほぼ高さが同じ銀マットのときには気になりませんでしたが、コットは当然のことながら地面から浮いているので、幅60cmだと、腕の置き所が難しく、幅の狭さを実感します。これは、おそらくHelinox のライトコットでも同様ではないでしょうか(実際に使ったことがないので憶測ですが。)。

 この点については、腕置き方を工夫して慣れれば問題ないだろうと考えていましたが、結局、耐えらえず幅の広いコットに買い換えました。

沈み込みが大きい

 沈み込みについては最初は気にならなかったのですが、あるときコットに座ったらお尻が地面についてしまいました。シートの生地が伸びてきたのかなとも思いましたが、座ったまま脚部分を確認するとかなりポールがたわんでいました。一番最初に組み立てたときにはポールが硬く感じて脚部分の取り付けに苦労しましたが、実はポールの剛性は弱いのかもしれません。横になっている分には宙に浮いているので問題はないのですが。

フロアを傷める可能性がある

 コットは、その構造上、脚の部分に全荷重がかかりますDESERT WALKERのコットであれば脚が4本なので、8箇所に自分の体重を含めた荷重がかかることになります。そして、地面が河原などの硬くて凸凹した場所であったら、フロアに傷がつき下手をすると穴があく可能性があります。そうならないよう、コットの脚の下にはゴムなりダンボールなり何かを噛ませて荷重を分散させた方が良いです。

まとめ

 DESERT WALKERのコットは、多少、使用する際に気をつかう面がありますが、それを上回るメリットがあると感じました。価格も安いですし。ただ、いずれは、Helinoxのライトコットを使ってみたいですね。

・・・で、結局、幅の広いHelinoxのコットワンを買ってしまいました。詳細はこちら。

コメント

タイトルとURLをコピーしました